様々な理由でプログラミングを学ぶ人が増えてきています。
小学校では2020年から必修科目になっていますし、将来のため、キャリアのためにプログラミングを学ぶという方もいるでしょう。
私もその1人でした。
なのでこの記事では、私の実体験も含めながら、プログラミングの勉強法やその勉強法をおすすめする人の特徴を解説していきます。
まず最初に結論を書いておきます。
学習のモチベーションを"持続"できる人は独学
コストをかけずとにかくエンジニアになりたい人は無料スクール
お金をかけても自社開発企業に入る可能性をあげたい人は有料スクール
詳しくは下記で説明します。
目次
独学する
やる気と継続できる力があるならばもっともコスパのいい勉強法です。
代表的な学習ツールを紹介します。
プロゲート
プログラミング初学者ならまずコレを!というくらい定番の初心者向けプログタミング学習サービスです。
この記事にたどり着いているあなたもおそらく聞いたことはあるでしょう。
メリット
- 開発環境の構築をしなくても学習をスタートできる
いわゆる環境構築というやつをしなくてもWeb上で学習ができます。
初学者にとって環境構築は少し厄介なので、細かいことは抜きにしてプログラミングの勉強を始められる!というのは大きなメリットです。
- 説明が丁寧でとにかく初学者に優しい
プロゲートより説明が丁寧な無料学習環境はないんじゃないかというくらい丁寧です。
私が有料のプログラミングスクールに通っていた時も、カリキュラムでわからない部分はプロゲートで一回基礎の基礎を勉強してみる人がたくさんいました。
高いお金を払って学んでいるカリキュラムよりプロゲートの方がわかりやすいことすらある!ってことです。
- 無料で学べる範囲が広い
本気で学ぼうという方は間違いなく課金して全てのコースを開放した方がいいですが、無料で学べるコースが多いというのはやはりメリットです。
特に初学者が取り組みやすいHTMLとCSSの無料範囲が広いのはいいですね。私もお世話になりました。
デメリット
- 自分で作りたいものをすぐ作ることができない
環境構築が必要ないからこそのデメリットですが、学んだことを自分でアウトプットしようと思った時にまず環境構築をしないといけません。
インプットには最適なサービスですが、アウトプットまで考えると環境構築の仕方を丁寧に解説しているサービスに軍配が上がります。
ドットインストール
動画を見ながらプログラミングを学べるサービス。1動画が3分ほどなので、スキマ時間にも勉強ができるのが便利です。
メリット
- 環境構築から学ぶことができる
プロゲートとの大きな違いは、開発環境の構築から動画の解説が始まるので、自分のPCにしっかり開発環境を作ることができます。
学んでいく中で試したいと思ったことをすぐ試せるのはプロゲートにはないメリットです。
- 動画で解説してくれるのでわかりやすい
ある程度慣れてくると文字情報の方が良かったりすることもありますが、
目で動きを見ながら耳で解説を聞くことができる動画は、
初学者にとっては本当にわかりやすいです。
動画学習は文字情報に比べると時間と場所を選びやすいのですが、ドットインストールの場合は1動画の時間を短くしてその辺りの使い勝手にも配慮しています。
デメリット
- 無料で学べる範囲が狭い
プロゲートと比べると、無料で学習できる範囲は狭いです。
まぁ本気で学ぼうと思ってるのであれば月1000円程度の投資は正直して欲しいですが、まずはプログラミングに触れてから考えたい!という人も多いと思います。
そういった方が無料で学習できるコースが限られているのはデメリットかなと感じています。
- 動画の声の好き嫌い
感覚的な話になってしまうのですが…
私は動画で解説されている方の声が苦手で、ドットインストールを使わなくなってしまったという過去があります。
こればかりは合う合わないの問題なのでデメリットに上げるべき内容なのか悩みましたが、動画の解説だったり、後述するスクールのメンターだったり…
人が介在するコンテンツは相性問題もあるよ!というのを知ってもらいのであえて紹介しました。
Udemy
今回紹介する独学で学べるサービスの中で唯一無料で利用できないサービスです。
解説動画を購入して勉強するというのが基本的なスタイルです。
人が解説しているので、Udemyに関しても人の合う合わないが発生する可能性があることは要注意です。
ですが一定期間内であれば無料返品が可能ですので、気にしすぎることはないでしょう。
メリット
- ピンポイントで学びたいことを学べる
ピンポイントってなんじゃいってとこからお話しします。
上で紹介した他の学習サービスは、プログラミング言語を学ぶためのサービスなので、特定の何かを制作するための解説は基本的にはありません。
ですがUdemyには、
rubyを使ってこんなWebサービスを作ります!
pythonを使ってこんなアプリケーションを作ります!
といったコンテンツが豊富にあるので、作りたいものが決まっている場合は非常に魅力的です。
もちろん、プログラミング言語を全般的に学べるコースもちゃんとありますよ。
作りたいものが決まってないと使えないサービスではないのでご安心ください。
デメリット
- すぐに学習を始められない
Udemyは有料サービスであるが故に、学びたいと思ったタイミングですぐ学習がスタートできないというデメリットがあります。
頻繁に開催されるセールがめちゃくちゃお得だからです。
数万円するコースも珍しくないUdemyですが、セール期間は90%offなんてこともあります。
しかもそのセール、1年にほんの数回とかではなく、月に1〜2回のペースで実施されています。
そうなってくるとセール期間以外で買うなんてこと、正直しないですよね?
だからこそ勉強したいと思ったタイミングがセール期間外だとすぐに学習が始められないのです。
何かを始める時って思ったその瞬間に始めるのが一番いいと私は考えているので、セールを待つことによって熱量が減ってしまう可能性があるのはUdemy最大のデメリットだと思います。
独学がおすすめの人
プログラミングを独学で学ぶのがおすすめの人の特徴は
プログラミング学習のモチベーションを"持続"できる人
これにつきます。
スクール卒の人材が供給過多になりつつある2121年においては、
独学で勉強して、ポートフォリオ作成やQiitaやTwitterで発信もしている人
が一番企業が注目する人材でしょう。
ただモチベーションを維持させるというのは非常に難しいです。
私が有料のプログラミングスクールに通っていた時、事実として同期の1/3は脱落していました。
高いお金を払っている上にスクール側が様々なお膳立てをしてくれているにも関わらずです。
評価してもらいやすいけど茨の道、それが独学です。
無料スクールに通う
文字通り無料でプログラミングを学ぶことができる上、転職サポートもしてくれるというスクールがたくさんあります。
本記事ではスクールの比較をする意図はありませんので、具体的なスクール名を紹介しません、ご了承ください。
はじめに言っておきます。
キラキラしたWeb系自社開発企業に行きたいなら無料スクールはやめておきましょう
これは無料スクールがなぜ"無料"なのかを少し考えれば明らかです。
人を採用したい企業が、本来求人サイトやエージェントに支払うお金を、スクールに支払うことで無料プログラミングスクールは運営できています。その代わりに、スクール卒業生をお金を出してくれた企業に紹介する。
これが基本的な無料スクールの仕組みです。
黙っていても自社のコーポレートサイトに応募があるような企業は無料スクールと提携しないので、そういった企業に入りたいという方は他の方法がおすすめです。
無料スクールがおすすめの人
- とにかくエンジニアになりたい人
- お金をかけられない人
時間、お金、モチベーション管理の面から一番コスパよくエンジニアになれるのが無料スクールに通うことでしょう。
特にコロナ禍以後、企業側も未経験者でも構わずジャンジャン採用するという空気がかなり薄れて、即戦力の経験者重視の採用に切り替わっているそうです。
前述したスクール卒の供給過多も相まって、無料スクールと有料スクールの差は縮まってきているのかなと私の肌感覚では感じています。
有料スクールに通う
費用は高額ですが、短期間で、効率的なカリキュラムで、確実にエンジニアになれることを売りにしたスクールです。
私が実際に利用したテックキャンプと、比較対象によく挙がるDMM WEBCAMPの紹介をします。
同期に話を聞いたときも、テックキャンプとDMMで悩んだという人は多かったです。私もその1人です。
テックキャンプ
良くも悪くも非常に有名なプログラミングスクールです。
社長がYouTubeをやっている宣伝効果もあって、利用者が多いです。また、その弊害で悪い意見も目立ちやすいので悪評を1番目にするプログラミングスクールでもあるかもしれません。
受講料は短期集中コースで648,000円(税抜)
夜間休日コースで848,000円(税抜)です。
カリキュラムの内容には満足していました。ですが、2121年1月現在でこの金額を払うだけの価値があるかと言われれば、ないと思います。
理由は転職支援のメリットがかなり薄まったからです。
繰り返しになりますが、スクール卒の転職者は飽和状態です。
求人もコロナ前に比べるとかなり渋くなっているので、そもそもスクールが抱えている求人数も少ないです。
その求人も自分の属性によってはそもそも紹介してくれないことすらあります。
30歳の同期は、求人を紹介する社内審査で、20代の人を優先するからあなたに紹介できる求人は2件だけです、と言われたそうで、早々にスクール経由での転職を諦めざるを得ない状況でした。
求人を紹介すらしてくれないのは衝撃でした。書類選考で企業側が若い人を採用したいからという理由で落とされるならばわかります。ですが、スクール側で紹介前に審査があるとは…。
肝心の転職がうまくいかないのでは、高いお金を払って有料のスクールに通うメリットがありません。
もちろん優秀な方は情勢に関係なく内定を勝ち取っています。ですが多くの方にとっておすすめできる状況ではないというのが私の意見です。
DMM WEBCAMP
価格帯やサービスの内容などからテックキャンプと比較されることが多いです。
利用したことがないので詳しいことは紹介できませんが、プログラミングスクールビジネスが成熟期に入りつつある昨今では、サービス内容に大きな差はないと思っています。価格帯もほぼ同じです。
ただ、DMM WEBCAMPには、専門実践教育訓練給付金制度の対象とされていて、最大70%のキャッシュバックが受けられるコースがあるというのが大きな違いです。
国に認定された学習講座には教育金が支給される制度ですね。
これを利用するして割安で学ぶというのは大いに価値があると思います。
有料スクールがおすすめの人
- 高いお金を払っても自社開発企業に入社できる可能性を求めたい人
2121年1月の情勢だと、有料プログラミングスクールに入ったからといって、自社開発企業に入れる可能性は大きく上がる事はないでしょう。
それでも無料スクールではまず確実に入れないような企業に入社できる可能性はあります。
そこを何よりも重視する方は、有料のスクールを利用するのがおすすめです。
まとめ 未経験のエンジニア転職は向かい風 自分が何を重視するのかよく考えよう!
以前から言われているように、日本のIT人材は不足しています。それは事実です。
しかし、だからといって未経験エンジニアが転職しやすい状況ではありません。
- プログラミングスクールビジネスの飽和によってスクール卒の人材が供給過多
- 企業が本当に欲しいのは即戦力のエンジニアで、未経験エンジニアの採用は妥協策
- コロナによって採用基準が見直された&リモートだと研修が大変なので未経験採用を控えた
このような理由で未経験エンジニアの転職には逆風が吹いています。
これから学習を始める初学者の皆さんは、この状況をよく考えた上で判断してもらいたいなと思います。
年齢的なリミットが迫ってない方は、
多少時間をかけても独学で少しづつ学習して、来たるべき日のためにポートフォリオを準備する
これが一番です。
スクールに通うのはアラサー以上の年齢的なリミットが迫っている方、プラス有料スクールの場合はお金にも余裕がある方だけでいいと思います。
それでもスクールで勉強したいんだ!という強い意志のある方
プログラミングスクールのメンターの視点からスクールを解説している記事がありましたので、是非参考にしてみてください。
「プログラミングスクールのメンターを辞めました」 https://qiita.com/rhiroe/items/4349b9f412364aa2c729
ここまで厳しめな意見を書きましたが、エンジニアを含めテクノロジー業界に転職するというのは大賛成です。
世の中の波に乗っているので成長が早いですし、ワクワクします。
なので、プログラミングスクールだけにこだわらず、広い視野で判断して欲しいなと思います。
現状に甘えず行動できるあなたには、きっと明るい未来が待ってます!