RPAツール2大巨塔のUiPathとWinActorそれぞれのメリットとデメリットを比べました!

働き方改革、リモートワーク、DX化、呼び方も背景も様々ですが、もっと効率的に働こうよ!というのがこれらの言葉の根本にある気がします。

ITの力によって業務効率化を進める上で、選択肢の一つとなるのがRPAです。私が今ちょうど仕事で扱っている分野です。

RPAってなんぞや?ってところから国内の2大シェアであるUipathとWinActor2つのRPAツールについて簡単に解説していきます。

そもそもRPAってなに?

RPAとは

Robotic Process Automation(ロボティック プロセス オートメーション)の略で、ロボットの力を借りて業務プロセスを自動化してロボットにやってもらいましょうねっていう考えです。

定型的な事務作業をロボットにやらせることができます。

ここでいうロボットは、現実世界の機械的なものではなく、コンピュータ上で動くものです。

  • 特定のファイルをメールに添付して一斉送信 それを10件
  • 特定のサイトから情報を取得してエクセルへ転記 それを200件

といった、作業そのものは単純だけど回数が増えると非常に時間がかかったりヒューマンエラーが起きそうな業務って、事務作業にはたくさんありますよね。

こんな感じの業務をクリック1つでロボットに任せることができます。

数年前AIという言葉が一人歩きしていた頃

AIが人間の仕事を奪う

なんてことが言われていました。

AIには明るくないので、そんな未来が近いうちに現実になるかはわかりませんが、

少なくともRPAツールによって

定型業務を行っている事務員

の仕事は確実に減ります。誤解を恐れず言えば仕事を奪うと表現できるでしょう。

銀行員の人員削減の話、これも数年前に話題になりましたよね。フィンテックによって多くの人員を抱える必要がなくなり、メガバンクでは数千人規模の人員削減を行い、一気に就活生から銀行の人気は無くなりました。

この人員削減にRPAも一枚噛んでます。

メガバンクの大規模な人員削減の裏にはフィンテックだけでなくRPAの導入も関わっていて、ある意味仕事を奪っているのかもしれません。

話が逸れましたが、ヒューマンエラーがなくしかも高速で仕事を行ってくれるのはありがたいツールですし、働き手の不足が予想される日本にとって今後欠かせない技術になるかもしれません。

ここからは国内でシェアを伸ばしている2つのRPAツールについて解説します。

UiPath

特徴

世界ではトップのシェアを獲得しているアメリカ企業が開発しているツールです。日本国内でもシェア2位です。UiPathの日本法人ができたのが2017年で、それから急速にシェアを伸ばしているので、そう遠くないうちに国内でもトップシェアになるかもしれません。

メリット

関数やメソッドを使うことができる

RPAツールは設計思想として、プログラミングに明るい人以外でも扱うことができるように開発されています。

なので、ifやforなど基本的な構文とアルゴリズムの知識があれば自動化のプロセスを作成することができます。

ですが実際に使ってみると、自動化したい処理を作るには、関数やメソッドなどの知識が必要になってきます。

UiPathはそんな場合でもVB.NETベースのプログラミングによって高度な処理をさせることができます。

後述するWinActorはその辺りの自由度が低いので痒いところに手が届かない感がすごいです。

デメリット

現時点では日本語情報が少なめ

急速にシェアを伸ばしているものの、アメリカの企業が開発しているツールであることと、日本に参入してきてからまだ日が浅いということもあり、開発者向けの日本語情報がまだ少ないです。

ですがこれは時間が解決してくれると思っています。

UiPathとWinactor両方使っていますが、開発の自由度が高いのはUipathです。自由度が高ければより多くの業務を自動化できますので、シェアも増えていくでしょう。そうすれば開発者も増えて日本語情報も充実してくるはずです。

WinActor

特徴

NTTアドバンステクノロジ株式会社というNTTグループの企業が開発している国産ツールです。国内のシェアは2020年時点でNo.1で、国産ツールという信頼性から多くの企業が取り入れていることがわかります。

メリット

日本語情報が豊富

UiPathのデメリットの裏返しですが、国産ツールなので当然日本語情報がたくさんあります。

専用のフォーラムもあるので開発する上で生じる疑問や問題点は、だいたいそのフォーラムを覗けば解決するでしょう。

開発者のとってはこの上ないメリットです!

デメリット

拡張性が低く痒いところに手が届かない

これもUiPathのメリットの裏返しになってしまいますが、自動化プロセスを作成する上で関数やメソッドを扱えないので、自由度はめちゃくちゃ低いです。

UiPathでは簡単にできた処理がWinactorで同じことをやろうと思ったら頭を悩ませるというのもしょっちゅうです。できることの幅が狭くなってしまうというのは、この手のツールにとって大きなデメリットでしょう。

まとめ Uipath優勢かな?

開発者として両方使っていますが、UiPathの方が痒いところに手が届くぶん開発もしやすいし、自動化できる業務の幅も広いということで、今後のシェアはUiPathが伸ばしていくんじゃないかなと思います。

WinActorはプログラミングやアルゴリズムの知見がない人でも扱いやすそうという一応のメリットはありますが、そもそもこの手のツールは開発者と利用者は別です。

開発は知識のある人に任せるパターンがほとんどだと思いますので、ある程度知識のある人が開発しやすいツールという方向に舵を切った方がいいんじゃないかなと思います。

なのでメリットデメリットを比較したまとめとしては、学習して開発してみたい人も導入を検討している人もUiPathがおすすめ!という結論です。

RPA、今は聞き慣れないという方がほとんどだと思いますが、世の中のデジタル化や人手不足の解消といった要員で、この先何らかの形で必ず身近になっていくと考えています。

この記事で少しでも、どんなものか知っていただけたら幸いです。

UiPathについてはこちらの記事も参考にしてみてください

おすすめの記事